【書評】:世界一愚かなお金持ち、日本人

速読術習得課題第2弾として手に取ったのが、マダム・ホー著: 世界一愚かなお金持ち、日本人です。16歳で私費留学生として単身渡米し、インドネシア出身の華僑、ダニエル・ホーと結婚後、20代で1億を手にした著者の体験を元に、貯金しかしない日本人の金融リテラシーの低さを指摘した一冊になります。同様に日本人の金融リテラシーの低さを指摘し、ベストセラーにもなった勝間 和代さんのお金は銀行に預けるな に比べると内容的には薄い気がしますが、この二冊を併せて読むと、「やばい!自分のお金を働かせないと!」と思うかもしれません。

アメリカでの不動産投資で富を得た著者は、まずお金持ちになるためには「信用」を作ることだと言っています。カード社会のアメリカでは返済の実績が「信用」となって銀行融資の額がきまったりするそうです。仕事の実績や所属会社の知名度が融資額に大きく作用する日本とはだいぶ感覚が違うのかもしれません。お金を借りて返済のめどがたったまた借りて次ぎの投資に当てるというように、まさに「お金に働いてもらう」というアメリカの金融感覚は、日本にはなかなか根付かないかもしれないですよね。

サブプライム問題が加熱している現在に不動産投資が安定した資産運用とは到底いえないような状況になっていますが、それでもはやり、金融リテラシーを磨いてリスク資産に投資するかしないかで、将来の収入は大きく変わってくるのでしょうね。

私の場合、密かに40歳までに年収1500万円というのを目指しています。普通の会社勤めではなかなか難しい目標かもしれません。この目標を達成するためには資産運用を併用することを考えています。そのためにはもう少し金融関連の勉強して、金融リテラシーを高めないといけません。少し前までは自分の将来の夢は宝くじが当たったら考えようなんて本気で思ってました。どんだけ薄い確立に人生かけてるんだって話ですよね。その意味で、お金は銀行に預けるな と本書に出会って、金融リテラシーの低さに気づかされたのはラッキーだったかもしれません。

最後に、本書の第四章の中で、直接内容には絡みませんが、日本人は『できます!』ではなく、『やります!』で止まってしまうことが多いと指摘されています。「やります!」ではやっぱり弱くて、最後に尻込みしてしまうのが日本人の弱いところで、「できます!」と言ってしまえば、周りの協力を得て最後は成功してしまうということです。確かにその通りなような気がします。

私も明日からは、「やります!」ではなく、「できます!」と答えることにします!
#もちろんできることに限りますが。。。

世界一愚かなお金持ち、日本人 世界一愚かなお金持ち、日本人
マダム・ホー

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【書評】:フラット革命

フラット革命 フラット革命
佐々木 俊尚

講談社 2007-08-07
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さて、速読習得第一弾として選んだのがこちら、フラット革命です。なにげに佐々木さんの本はたくさん手にとってしまいます。web2.0関連のキーワードをうまく取り上げて語ってくれるので、ちょうど自分の興味の真ん中を突いてくれるのかもしれません。

本書の中で佐々木さんは、インターネットの普及とWeb2.0的ソーシャルメディアの登場により、ジャーナリズムがコモディティ化し、さまざまな人々がフラットな立場でジャーナリズムを展開していけるようになった点をフラット革命だと指摘しています。

戦後のジャーナリズムの変遷として、まず報道は「われわれ」が起点であり、批判の対象は「われわれ」の外に向けれられていました。それが「われわれ」をターゲットにするように変わり、現在は「われわれ」がジャーナリズムを展開するというように変化してきました。このように指摘されればなるほど確かにその通りだなと思ってしまいます。

フラット化されたジャーナリズムでは誰がどのように責任を担うようになるかが一つの課題になってくるでしょう。例えばこのブログだって見ている人は少ないかもしれませんが、多少なりともどなたかのインプットとなり得る訳です。日本は法整備がインターネットの潮流にまったくついてこれていないような状況ですが、逆にこの辺りにビジネスチャンスがあるのかもしれません。

フラット化されたその先には何があるのか。楽しみなような、怖いような。。

FAJ:4月定例会 『ファシリテーターの脳トレ! ~バラバラの脳神経細胞を繋ぐ~』


去る4/26、日本ファシリテーション協会 東京支部の4月定例会に参加してきました。このところ奥さんの出産等があって、定例会への参加は久しぶりです。

今回のテーマは『ファシリテーターの脳トレ! ~バラバラの脳神経細胞を繋ぐ~』と題して、今はやりの地頭力を鍛える系の論理推定問題を題材にしたグループシンクの進め方についてのワークショップでした。

最初に算数や発想系のテストを実施したのですが、この点数をベースにチーム分けをしました。点数によってABCのランク付けをし、それぞれのランクのメンバーが均等に配分されるようにチームを作ったわけです。これにはちゃんとした理由があって、チーム内で議論する際にリアルの世界に少しでも近づけるため、”すごくできる人”や”あんまり出来ない人”が混在することで、議論の進め方にどのように影響するのかを体験するためだそうです。運営会の方々も工夫をされていますね。

また別の論理推定系の問題を個人で解いて、その結果をチームで議論してチームとしての解答を導き出すというお題でワークが進められました。

私が所属したチームでは安易な多数決での決定にならないようにするため、少数意見から論じるというアプローチをとりました。少数意見の方が多数派を論破できるだけの論理的説明ができればひっくり返るし、もちろんそのままという場合もあります。さすがにFAJ会員のみなさんはみんなファシリタティブな方々なので、議論自体は非常にスムーズに進んでいきました。

結果はどうなったかというと、チーム内で一番点数が良かった個人の成績よりもチームとして議論して導き出された結果の方が点数が低いという結果となってしまいました。つまり、点数が良かった人がチームの論理に引っ張られてしまった訳です。チームメンバーの感想はといえば、「議論によって納得出来る結果だったので良かった」というのが大多数でした。

こういった現象を集団順応思考と呼ぶのだそうです。
アーヴィング・ジャニスは集団順応思考の兆候を以下のように指摘しています。

  • 議論を論破できない(「言っても無駄」)という感覚が広まること
  • 脅威や問題を軽く見て対処する、もしくは理屈づけること
  • 対抗者を無能もしくは弱者として扱うこと
  • 集団の行動に疑問を投げかけるメンバーに圧力をかけること
  • 集団の合意決定事項からの逸脱を自ら押さえ込もうとする意識が働くこと
  • 沈黙イコール合意という風潮が広まること
  • 相対する情報を選択し排除すること
『ビッグ・チェンジ』東洋経済新報社より
今回の気づきとして、”ベストなアウトプット≠チームの納得”となる場合があるということです。今回のようなワークショップ内であればアウトプットよりチームの納得が優先されても良いかもしれませんが、これがビジネスの場面ではどうでしょうか?常にベストなアウトプットを求められるのがビジネスの場面です。ビジネスの場面でファシリテーターとして望む場合、いかにしてベストなアウトプットに導くことが出来るかは課題ですよね。

それにしても毎回定例会に参加するたびに思いますが、FAJの会員のみなさんは本当にパワーありますよね。人見知りが激しい私はいつもタジタジです。。今回はいつもよりがんばってコミュニケーションしてきたつもりですが、まだまだがんばんないとついて行くのがやっとって感じですよ。。。