会社の資料室で思わず手に取ったのがこの「新規事業」はどうすれば育つのかです。以前、書評を書いている「なぜ新しい戦略はいつもいきづまるのか?」にも通じるタイトルだったので読んでみましたが、残念半分、発見半分という感じでした。
本書で著者の吉井 信隆氏が提案しているのが、「企業内起業」です。従来の新規事業開発とは異なり、母体企業の信用やブランドなど、経営資源を生かしつつ、100%子会社とはせずに他の資本を入れ、いざという時に本社からの圧力に対してノーと言えるというのが、企業内起業のをうまくこなすためのポイントだと説明しています。本書は2部構成になっており、前半は企業内起業の勧め、後半は実際にいかにして企業内起業を成功させるためのステップbyステップのHowtoという感じです。
企業内起業は確かに大きなメリットがあると思うし、それによって成功している例もあります(ローソンの新波 剛史氏のように)。しかし、これは私のような平社員が実行しようとしても、母体とする企業にそれを許す素地がないとなかなか難しいですよね(少なくとも今勤めている会社では厳しい)。これが読んでいて残念な点。
一方、後半の企業内起業を成功させるためのステップは、企業内起業にかかわらず、起業を目指す人には非常に参考になると思います。私も密かに、いつか起業できればな~なんて考えていますが、じゃあ実際に起業するためには何から始めたらいいの?って感じだったのですが、本書の中では、本当にステップ・バイ・ステップで、どんなことを実施すれば良いかが書かれていて、初めて起業に至るストーリーというのを具体的に思い描くことが出来ました。
吉井氏が代表取締役社長を勤めるインターウォーズも興味深い会社です。501人の企業家支援を目指しているということなので、起業したい!という方は是非!
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