【書評】:フラット革命

フラット革命 フラット革命
佐々木 俊尚

講談社 2007-08-07
売り上げランキング : 24814
おすすめ平均


さて、速読習得第一弾として選んだのがこちら、フラット革命です。なにげに佐々木さんの本はたくさん手にとってしまいます。web2.0関連のキーワードをうまく取り上げて語ってくれるので、ちょうど自分の興味の真ん中を突いてくれるのかもしれません。

本書の中で佐々木さんは、インターネットの普及とWeb2.0的ソーシャルメディアの登場により、ジャーナリズムがコモディティ化し、さまざまな人々がフラットな立場でジャーナリズムを展開していけるようになった点をフラット革命だと指摘しています。

戦後のジャーナリズムの変遷として、まず報道は「われわれ」が起点であり、批判の対象は「われわれ」の外に向けれられていました。それが「われわれ」をターゲットにするように変わり、現在は「われわれ」がジャーナリズムを展開するというように変化してきました。このように指摘されればなるほど確かにその通りだなと思ってしまいます。

フラット化されたジャーナリズムでは誰がどのように責任を担うようになるかが一つの課題になってくるでしょう。例えばこのブログだって見ている人は少ないかもしれませんが、多少なりともどなたかのインプットとなり得る訳です。日本は法整備がインターネットの潮流にまったくついてこれていないような状況ですが、逆にこの辺りにビジネスチャンスがあるのかもしれません。

フラット化されたその先には何があるのか。楽しみなような、怖いような。。

書評:王様の速読術

読みたい本は沢山あるのですが、元々本を読むのが遅かった私はいまだに1冊読むのにどうしても3日くらいかかってしまいます。「なんとかインプットのスピードを速めたい!」と思って手にしたのが斉藤 英治氏の王様の速読術でした。本田 直之氏のレバレッジ・リーディングが多読の勧めであり、どうやって良書を入手しやすくしてアウトプットに繋げるかという読書の勧めであるのに対して、本書は斉藤式システム速読術を使ってインプットを効率的に行う事を目指したハウツー本といった位置づけになるでしょう。ところどころに「王様」を登場させ、忙しい「王様」が家来(本)から効率よく情報を得るにはどうしたら良いか、という物語り調で進めていく構成になっている点はユニークです。

まず始めに、「この本とつきあうのは30分と決める」ところからスタートします。30分で3ステップをこなすという方法です。

  1. 目次と図表をぱらぱらと見て本の構成を理解する(出来れば前書き・後書きも読む)-5分
  2. フォトリーディングで見開き2秒で一通り見る。右脳を使ってキーワードを探す-5分
  3. スキミングで2割を読んで8割を知る-20分

早速前々から読もうと思いつつ、なかなか手が伸びなかったフラット革命で速読を試してみました(書評は後日)。結果的には1時間くらいかかってしまったけど、何となく内容は理解出来たような気がします。フォトリーディングはキーワードを拾うくらいであれば意外と使えるということが解ってびっくりしました。スキミングがどうも上手くいかず、気がつくとガッツリと読んでたりします。ここは慣れでしょうね。フラット革命は内容的にヘビーだったこともあって多少時間がかかってしまったけど、それでも1時間でそこそこの内容が理解出来たことを考えれば、インプットのスピードが上がったとみて良いと思います。

練習を重ねて、30分で読み込めるようになれば、更に色々な本から知識を得られるようになるでしょうね。なんだかワクワクします!

王様の速読術
斉藤 英治

4478733295
ダイヤモンド社 2006-05-12
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【書評】:なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか?

このところ戦略論に関する本を色々と読み漁っているのですが、詰まるところ戦略というのは”如何にして差別化をするのか”とうことであり、”ブルーオーシャン戦略”にしろ”イノベーション”にしろ、結局は差別化要因をどうやって探すかという事について語っているのかな、というある一定の納得が得られてしまっていたのですが、この清水勝彦さんの著書「なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか?」はなかなかにして新鮮でした。

著者がこの本の中で推し進めている戦略は、その名も”やってみなければわからない戦略”です。著者自身も語っていますが、なんともあか抜けない戦略名ですが、かえってストレートに本書の内容を語ってくれています。「正しい試行錯誤のすすめ」というのがこの戦略です。

本書の中で著者は、そもそも戦略があるのは当り前の世界になり、「戦略のコモディティ化」が進み、「正しい戦略という幻想」があるために現場と上層との乖離が進んでしまって、実施されない戦略が生まれてしまっているとうい問題提起をしています。ユニークなのは、そもそも将来の事など誰も分からないという点に立脚している点です。

つまり、戦略主義も現場主義も、「正しい戦略がある」ことを前提とする限り、それを追いかけて「これまでやってきたことをもっと一生懸命やる」以外はないのです。
しかし、予想がつかない未来に対して、どれだけ一生懸命「現場に出ても」「情報を集め」て「分析」したとしても、「正しい戦略」を見つけることは不可能に近いことです。

正しい戦略などないのだから、視点を自社に向けてアイディアのポートフォリオを作ってアイディアを実験してみて、当たったアイディアを育てていこうといういうのが、この”やってみなければ分からない戦略”の本質のようです。これを実施するための環境構築について三つの土壌が必要だと説明しています。

  • 新しいアイディアを産む土壌作り
  • 実験をする土壌作り
  • 実行すう土壌作り

設計を担当してきた私の立場からすると、なんと楽しげな戦略だろうと思うのですが、この戦略を大企業でインプリメントするのはなかなか大変でしょうね。今をときめくweb2.0企業、googleやはてなはこの土壌が出来ているような気がします。

もし自分が会社をおこすようなことがあれば、ぜひ参考にしたい戦略論です。

なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか? なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか?
清水 勝彦東洋経済新報社 2007-08
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変革の単位

まだこのブログを本格運用出来てないけど、メモ的に投稿しておきます。

今読んでいる本「進化する企業のしくみ」の第一章に面白い記載がありました。

Amazon.co.jp: 進化する企業のしくみ (PHPビジネス新書 40): 本: 鈴木 貴博,宇�

PASMOを引き合いに出したこんな記載です。

以前の考え方では、「首都圏の鉄道を全部1枚のカードで乗れるようにする」といったような変革は、プロジェクトXを合計20回は放送できるぐらいの大変な事柄だった。

なるほど。大変なのがよく分かります。
内容的にはSOAというシステム構築の概念ならばPASMOの導入も簡単だよねということなのだけれど、変革の単位としてはイメージし易いですね。

最近だと日産のGT-RはプロジェクトX 1回分かな?